RimWorldの場合、怪我やダウンは当たり前で、古傷や欠損も珍しくないのですが、戦死はそうそう起こりません。しかし、Going Medievalの場合、古傷や欠損がない代わりに、すぐに死にます。それならばと、大怪我する前に逃げようとしても、怪我で大幅に移動速度が下がってしまうため、逃げる途中で敵の追撃を喰らって死にます。
高難易度で撃ち合いをしたら、例え胸壁があっても、数名は死亡すると考えた方が良いです。つまり、高難易度では、完璧に敵の攻撃を封じる防衛方法が基本です。完璧に封じる方法となると、少々卑怯な手も使わざるを得ませんが、バランス調整が入るまでは仕方がありません。
もう1つの方法が、シナリオでピースを選ぶことです。現状の戦闘は、対策がないと死にやすく、対策が完成すると単調なので、プレイしても面白味に欠けます。いっその事、ピースで建築に専念するのも良いです。
敵は、作業台を目指して進みます。離れた場所にいる住人には向かって来ませんが、距離が近いと向かって来ます。敵は移動の際、壁は避けますが、邪魔な扉やショートカットできる扉は破壊しようとします。
敵を特定の位置に誘導したい場合、壁と扉で防衛陣地を設計するより、堀の方が確実です。住人だけが通れる通路を作りたい場合も、扉を作るより、堀に橋を架け、襲撃が発生してから橋を解体するのが確実です。
敵をクリックすると、敵の移動経路が分かります。プレイヤーの想定した場所とは異なる侵入経路が残っていることもありますので、毎回敵の行動を確認する癖を付けておいた方が良いです。
射手と攻撃対象との間に遮蔽物があると、命中率が下がります。ただし、射手の前方3マスの遮蔽物は命中率に影響しません。つまり
・胸壁のない方面からの敵の攻撃は当たりやすい
・胸壁の上に乗った味方は敵の攻撃が当たりやすい
・胸壁の近くにいる敵からの攻撃は当たりやすい
・胸壁から離れた味方は敵に攻撃を当てにくい
防衛陣地の作り方としては、味方は胸壁の3マス以内に入れて、敵は胸壁の3マス以内に入れないことです。二重胸壁にする場合は、味方はその後方2マス以内に置きます。これで、後方の味方も前方3マス以内にある胸壁に邪魔されずに射撃できます。
3マス 3マス
┌──┐┌──┐
敵敵堀 胸味味味
敵敵堀 胸胸味味
└──┘
3マス
斜めの敵を攻撃した場合、前方3マスの範囲が良く分かりません。もしかしたら、射手の前方3マスの範囲から胸壁がはみ出てしまい、味方の攻撃まで命中率が下がってしまうかも知れません。まだ早期アクセスなので、遮蔽物の仕様が安定するまでは、曖昧な距離や角度は避けた方が無難だと思います。
罠の特徴は、「弱い」「発動は確率」「何度でも手動で再起動」です。敵の侵入経路に大量の罠を並べ、怪我で動きが鈍くなった敵を遠方から弓で攻撃すれば、味方が圧倒的有利に戦えます。5個や10個では効果は薄いので、とにかく大量に置くことがポイントです。
罠は、使い捨てではなく、何度でも再起動できます。研究や資源を惜しまず、積極的に上位の罠を建築すると良いです。
ただ、敵の人数が多いと、とても罠では対応できません。焼け石に水です。高難易度では、最初から罠以外での防衛方法を構築しておく必要があります。
(1) 拠点を壁で囲う
(2) 拠点の周囲を堀で囲って橋を架ける
(3) クロスボウに対応できる防衛陣地を作る
(4) 投石機に対応する
この順番に防衛方法をご紹介します。
拠点の周囲を堀で囲い、出入口に[枝編みの床]などで橋を架けます。襲撃が来たら、住人全員が拠点に入って、この橋を解体すれば、敵は侵入経路と攻撃対象を失って、何もできずに退却します。
投石器の敵に壁を破壊されることはありますが、堀さえあれば、侵入されません。堀は壁よりも強いです。
ただ、この戦略は開発側も知っているでしょうから、その内にアップデートで階段や橋を建設する敵が現れるかもしれません。堀だけでは安心できませんので、堀の内側に壁を築き、その上から射撃できるようにしておくと良いです。
ちょっとした応用ですが、敵を接近させてから橋を解体すれば、堀を挟んで撃ち合いを行えます。これで射撃スキルを育成し、危なくなったら室内へ入れば、襲撃で死ぬリスクを抑えつつ育成できます。
敵の射程外から一方的に攻撃する戦術をアウトレンジ戦法と言います。おそらく、早期アクセス段階で最強の防衛です。設定ミスと思われる裏技も利用していませんので、正式版がリリースされた後でも通用するかも知れません。
高い所から撃つと、弓の射程が伸びます。調査した所、2段上で1.3倍になり、それ以上高くても射程は伸びません。クロスボウ系の射程が25、2段上からなら32になりますので、敵を射程26から32の間に入れれば、こちらから一方的にクロスボウで攻撃できるということです。平坦な地形の方が土地の造成が楽なので、マップの地形は谷か山腹がおすすめです。
襲撃が発生したら、敵は唯一の進入路である右上の橋から侵入します。内堀の橋との間にも堀を作っておけば、敵は時計回りに1周するしかありませんので、こちらは城壁の上から敵を一方的に攻撃できます。もし1周回られそうになっても、赤い橋を破壊すれば、敵を内堀と外堀の間で足止めできます。
赤い橋を破壊に行く時が数少ないリスクですので、そこまで地下通路を延ばしておくのも良いです。
雨の影響で射撃命中率が15%下がるのですが、どういう訳か、高所による射程アップの効果もなくなっています。説明がないだけなのか、不具合なのか、どちらか分かりません。
敵の射程外から一方的に攻撃する防衛を使う場合は、天候によって機能しなくなります。
マップ端を壁で囲って、一か所だけ入り口を作っておきます。投石機以外の敵は、この唯一の入り口を目指して、マップをぐるりと一周します。マップ端は建築不可なので、地形の高低差を利用して逆回りできなくしておける位置に入り口を作ると良いです。
次に、拠点からこの壁上までの地下道を作っておきます。拠点の地下から直通させるのがポイントです。拠点の周囲四方向に四本の地下道を作っておくのが理想です。
投石機の敵が現れたら、味方の1人がマップ端の壁上から敵に近付き、敵を拠点へと誘導します。その間、敵と接触しない方向の壁上から別動隊が近付き、投石機に敵が残っていた場合はその敵を倒します。投石機の敵さえ倒してしまえば、あとは防衛陣地で迎撃するだけです。
地上からマップ端の壁に上る設計だと、投石機と戦った味方が帰る途中で通常の敵と接触する可能性がありますし、うっかり拠点周囲の堀の橋を解体して戻れなくなる可能性もありますので、地下道の方が失敗しにくいです。
マップ端の壁上も二重胸壁にして、敵に真下へ入られないように堀で囲い、常にここで戦うのも良いですが、建設作業が膨大になりますし、アップデートで修正させる可能性も高いですので、そこまでする必要はないと思います。
堀が完成する前など、どうしても野戦せざるを得ない時もあります。アップデートで隊商が追加されると、野戦の機会も増えるかも知れません。そんな時の戦略です。
敵をクリックするとルートが分かるので、途中の階段部分で迎撃します。道を完全に塞ぐとルートを変えますので、あえて少しだけ道を空けておくのがポイントです。盾が最前線、その後ろに槍、そのさらに後ろに弓など、配置は装備に合わせます。
時間的に余裕がある場合は、敵の移動ルート上に罠を仕掛けておくのも良いです。画像の場合、背後から回り込まれる可能性も考え、後ろ側にも罠を置きました。
これは、敵が近接武器ばかりの場合に効果的です。敵に弓が多い場合は、死角に隠れて一気に隣接するなど、別の戦い方が必要になります。
敵は、最短ルートで拠点を狙って来ますが、その道が塞がれていると、別ルートに変えます。その思考を利用し、味方の1人が道を塞いだり空けたりして、敵のルートを何度も変えさせ、その隙に弓でダメージを与える戦略もあります。
信長の野望革新では、偽報を使って敵を右往左往させる戦略(通称偽報マラソン)があったのですが、内容としては同じです。
戦略としては面白いのですが、弓の敵とは普通に撃ち合いになりますし、近接武器の敵も距離が近いと向かって来ますので、なかなか実用は難しいです。