部屋タイプの条件を満たしつつ、できるだけコンパクトにまとめた拠点を建築しました。動線も短くなるよう、部屋の配置や備蓄の場所も最適化してあります。
ついでに室温を計測しました。RimWorldでは、通路を暖めて、その熱で各部屋をまとめて暖めるセントラルヒーティングが可能でしたが、Going Medievalでも可能か試してみます。
その後、その結果について分析し、必要に応じて断熱の検証をします。
この検証結果や反省点を元に作った拠点が拠点のポイントですので、結論だけを知りたい方は、そちらをご覧ください。
2階が最上階です。窓は1つもなく、枝編みの屋根と粘土の壁で周囲を囲い、断熱効果を最大にしてあります。
ここから地下2階まで階段が通じています。夏場は地下の冷気で2階まで冷やし、冬場はここを暖めて建物全体を暖めます。
今は冬1日で、外気温は-8.1℃ですが、この部屋は25℃あります。
装備品を作ったり壊したりして、スキルレベルを上げています。木材や装備品が少ないのは、そのためです。
アップデート後の事も想定して、囚人部屋も用意したのですが、今はバックギャモンの部屋になっています。
図書室に本を置いているのですが、入り切らなくなったので、共有寝室にも置いています。図書室はこの2倍くらいの広さがあっても良かったと思います。
RimWorldをやり込んだ方なら、室温を見て驚かれたことでしょう。ここの階段や通路も工房と繋がっていて、室温は25℃なのですが、その温度が周囲に全く影響していません。扉を開放してこの結果です。
おそらく、外気温と部屋の断熱効果しか計算してないのでしょう。つまり、セントラルヒーティングは不可能で、各部屋をそれぞれ暖めるしかないということです。
地下2階に食料を置いて、地下1階で調理や食事をします。動線を短くすることで、作業を効率的にします。
実際のプレイでは、冬に備えて食料を溜め込んだため、計画よりも食料庫を広くしました。
食堂も工房と繋がっていますので、室温は25℃あります。醸造所も発熱しますので、25℃あります。これは、冬に暖房を増設した結果ですので、夏場は10℃前後と涼しかったです。
1階の共有寝室と通路の間の壁を全て窓に建て替え、全ての窓を開放しました。夜になり、外気温は-20.8℃まで下がっています。
外気温が12.7℃も下がり、どの部屋も室温が下がっているのですが、共有寝室と通路の温度低下は顕著です。
共有寝室と図書室の室温を比較すれば分かりますが、同じ広さで同じくらいの室温だったのに、共有寝室の壁を窓にしただけで共有寝室の室温が大幅に下がりました。窓は隣の空気を入れるのではなく、単純に室温を下げます。通路の室温低下の方が影響が大きいので、窓の向きも関係するかも知れません。
窓を作る前のデータに戻し、次の検証をします。
共有寝室の外壁を二重の厚さ(通路と隣室の間は一重のまま)にして、断熱効果を確認しました。壁の断熱度が大幅に上がり、総合断熱度も上がっています。測定した時間が異なり、外気温に大きな差がありますので、画像の室温は参考にしないでください。
ついでに、2階の工房と地下2階の食料庫の数値もご紹介します。
床の断熱はどこも60%(工房は階段部分の影響で少し下がっている)なのですが、天井が床の場合は屋根の断熱が39%になります。工房は天井が屋根なので、断熱度が非常に高いです。食料庫の天井には土が1階分ありますので、断熱度は最高に高いです。食料庫は、周囲の壁も厚い土なので、壁の断熱も最高に高いです。
断熱効果の高い順に並べると、厚い土に囲まれた地下、厚い壁、屋根、薄い壁、床の順です。
床の断熱は上げようがないのですが、壁は2重にして、屋根を作れば、総合的な断熱はかなり上がります。窓を作る場合は、通路や隣室との間の壁が最適です。
Going Medievalの温度システムは、夏は地下や窓で冷やして、冬は暖房で暖めるだけのようです。高度なテクニックはなさそうです。せいぜい壁を厚くするくらいです。発熱する作業台で温度調節する方法も、部屋タイプで置ける物が制限されてしまうため、使えません。
セントラルヒーティングは失敗しましたが、部屋の配置や備蓄場所を工夫することで動線を短くする方法は有効です。食料庫の近くにキッチンとテーブルと醸造所を作り、工房内に装備や素材を備蓄する方法は、今後も基本になりそうです。